Clinico-pathological Study of Bone Augmentationin Oral Implant(V)
March, 2002
. Dr.石山照雄 D.D.Sc., 小林 博D.D.Sc.
Ishiyama Dental Clinic
Asakusa Implant Institute
緒言: 最近、インプラント治療の適応拡大のた、骨欠損、骨萎縮を回復すべくSinus Augmentation ,Onlay Graft, Ridge Expantion, Nerve Reposining, GBR等の治療がおこなわれているが、Bone Growth Factorとして種々のGraft Materialが使用されている。Autograft、Allograft、 Xenograft、 Alloplast等があるが、 今回ヒト同一個体の抜歯窩HA+Osteogen, HA+Bio-Oss , Collagen単味をそれぞれ埋入し、2ヶ月後インプラント植立時骨栓を採取し、臨床病理学的に検索後、骨栓内組織を形態計測した結果、興味ある知見を得たので、ここに報告をします。
実験材料と
実験方法: 患者の主訴は#35,#36,#37の痛み、腫脹及び咀嚼不能で来院す。抗生物質を投与後、抜歯し、窩内を完全に掻爬後、#35の抜歯窩にはBonetite(三菱マテリアル社)+Osteogen(Impladent LTD)の混合物を填入し、抜歯窩表層はテルプラグ強化膜で封鎖した。#36の抜歯窩にはHA(Bonetite)+Bio-Oss(Geistlich AG)の混合物を、#37の抜歯窩にはテラプラグ(仁丹テルモ社)単味を填入し、同様に強化膜で封鎖した。その後、2週間経過後強化膜を除去し、経時的に2ヶ月間臨床的観察とレントゲン観察を行い、約2ヶ月後に骨栓を採取し、インプラント(Mytis)を埋入した。採取した骨栓をホルマリン固定し、HE染色後、病理組織学的に検索し、骨形態計測学的に研究した。
左像は術前、右像は術後2ヶ月目のXーRAYです。
Comparison of Histopathological Specimen
HA+Osteogen HA+Bio-Oss Collagen Plain
結果:
各組織に占める割合は、#35の症例において、抜歯窩部に9.8%の新生骨がみとめられ、軟組織が大半を占めていた。また、HA 顆粒の残留が3.6 %であった。#36の症例においては、粘膜上皮・下層部に9.7%の新生骨、抜歯窩部に32.1%の新生骨、67.8%の軟組織が認められた。HA-Bio-Oss群においてはは骨伝導、骨誘導の反応が強く出現したと思われた。#37の症例の抜歯窩部において、18.0%の新生骨が79.2%の軟組織が認められ、若干の骨伝導性、骨誘導性が発現したと思われた。
結論: #35のHA+Osteogenの症例は、2ヶ月間では骨の新生が乏しく、臨床的には、Bone Augmentationが完了していないことを示していた。また、#37のCollagen単味の症例では、同様にBone Augmentation が進行中であると推測される。#36の症例のHA+Bio-Ossは早期に骨の再生を繰り返し、量的にも質的にも既存骨と近似していた。このことは、かなりの骨伝導性、骨誘導性を有し、抜歯、Bone Graft処置した2ヶ月目には、フィクチャーの埋入が可能であることが示唆された。
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