医療関係者の方には以下小論文を読んで参考になれば幸いです。何かご意見、質問があれば遠慮なく連絡を頂きたいと思います。 

私書箱(インプラント論文定期配信,安全確実CDの更新と訂正)

 


1.口腔インプラントの骨造成に関する臨床病理学的研究

 近年、口腔インプラント治療が盛んにおこなわれており、自家骨や人工骨補填材を用いて

積極的に骨造成を図ってインプラントフィクチャーを埋入するケースが増えています。

そこで、我々は骨量や骨構造等の早期改善を図るため、抜歯窩に人工骨補填材(Osteogen,HA)

とコラーゲン製剤等を埋入後、コラーゲン膜にて抜歯窩を被覆して早期の骨造成の促進を図っています。

今回は、インプラントフィクチャー埋入時の骨構造の組織学的所見について填入症例(研究群)と

非填入症例(対照群)と比較して報告します。

(平成12年9月に第30回日本口腔インプラント学会総会で発表した論文です。)

 


2.セルタップの失敗例

秋葉原で購入したラジオペンチ

 久々に硬い骨と遭遇しました。タップを切らなかったのが失敗の原因でありました。部位は下顎の臼歯部で、

事前のレントゲンおよびドリル時の骨の硬さを注意深くチェックしなかったことが起因です。

骨の中でフィクチャーが硬く締め付けられ、途中で止まってしまい、強力にセルタップ埋入したがそれ以上埋入

できなかった。再度ジグをセットし逆回転で除去しようと試みたが、ジグがはずれてしまい失敗。、また、いろんな

鉗子を用い除去を試みたが不可能であった。そこで破骨細胞の出現する2週間後に再挑戦することにきめて、

その準備を整えた。2週間後に麻酔し、秋葉原で購入した種種のラジオペンチでフィクチャーを除去しようとしたが、

微動だにしなかった。そこで、方針をかえてラウンドバーで周囲骨を除去しフィクチャーを撤去し、同時に再インプ

ラントを施した。

 


3.インプラント療法通院2回システム

 このシステムは遠隔の患者が二回の通院でインプラント療法が終了する方法です。この療法は、インプラントフィチャー

埋入において、強固なそして確実な初期固定が行われ、尚且つオセオインテグレーションを早期に確実に把握認識が

できる ことが基本条件である。

 


4.GBR用ハイブリッド切開法

 インプラント埋入の術前診査で、骨造成が必要と思われる時は上顎、下顎に拘わらずハイブリッド切開法を

行うことによって術後の粘膜の裂開を防ぐことができる。尚且つ減張切開を必要としない。GBR法の失敗は術後

に GBR膜が露出し、細菌の侵入を許し骨の再生を妨げることに起因している。ここで使用している骨補填材は

BONEFIT & OSTEOGEN(1:1)です。GBR膜はBIOGUIDを使用しています。

 


5.驚異のカルシテック

HAコーテングのインプラントの素晴らしさと、驚異のパワーにいまさらながら感心しました。「未知との遭遇」とは

このことです。歯牙破折で来院し、抜歯即時インプラント埋入を行い、骨結合をするのを1年間待ちましたが、

残念ながら骨結合を得られず失敗と判定しました。これをスリーピングインプラントとし、3年間放置しました。

メンテナンスで来院した際に検査したところ、再骨結合していたことが判明しました。驚きです!

この理由はわかりませんが推測によると肉芽組織がHAの骨誘導再性機能の結果、骨組織と置換したものと

思われます。

 


6.側方からのサイナスリフト適応症例に対して歯槽骨頂からのアプローチ

 現在、サイナスリフト治療法は、萎縮した上顎骨のインプラント埋入に応用され、予知性のある療法として認

められています。 残存歯槽骨の厚径によって、側方からのアプローチか、歯槽骨頂からのアプローチかが

選択されます。サイナスリフトは、1978年に Dr.Hilt Tatum によって考案発表されました。最近になって、

Dr.R.Lazarraがオステオトームを使って、歯槽骨頂からのアプローチ(Socket Lift)を試み、多数の論文を

発表しています。歯槽骨頂の厚径が少なくとも0mmから7mmの時は、側方からのアプローチ、いわゆる

Sinus Lift が推奨されていますが、我々は極度に萎縮した症例(2mmから5mmの歯槽骨厚径)に、歯槽骨頂

からアプローチし、インプラントの初期固定の問題もクリアーし、Sinus Augmentation にも満足な

結果を得たので報告します。 我々はこの療法を 『Apply Bone Plug to Socket Lift』 と呼んでいます。

 


7.Graft材の組織的所見

 最近、インプラント治療の適応拡大のた、骨欠損、骨萎縮を回復すべくSinus Augmentation ,Onlay Graft, 

Ridge Expantion, Nerve Reposining, GBR等の治療がおこなわれているが、Bone Growth Factorとして種々の

Graft Materialが使用されている。Autograft、Allograft、 Xenograft、 Alloplast等があるが、 今回ヒト同一個体

の抜歯窩HA+Osteogen, HA+Bio-Oss , Collagen単味をそれぞれ埋入し、2ヶ月後インプラント植立時骨栓を

採取し、臨床病理学的に検索後、骨栓内組織を形態計測した結果、興味ある知見を得たので、ここに報告をします。

(平成15年10月に第23回日本口腔インプラント学界関東甲信越支部総会で発表した論文です。)

 


8.Socket Lift の術式

 インプラント治療の適応拡大のため、骨造成法が多数研究され報告されているが、その中でも、上顎骨における

骨造成のためにサイナスリフトやソケットリフト等が選択され、上顎骨に対する臨床応用が拡大されつつあります。

サイナスリフトは外科処置時のリスクが大きく、一般の歯科臨床医においては敬遠されがちであり、専門病院、

大学病院で行っているのが現状であります。我々GPにとってはなかなか受け入れがたいものであります。上顎骨

の骨造成法の定義においては、骨頂から上顎洞底までの距離が1~3mmの時は側壁からのアプローチすなわち

サイナスリフト行われ、骨頂から上顎洞底までの距離が4~7mmの時は骨頂からのアプローチすなわちソケットリフト 

が推奨されれます。そこで、ソケットリフトの応用拡大を求めて、骨頂から上顎洞底までの距離が2~5mmの症例にも

ソケットリフトで対応可能なテクニックを改良考案しました。(但し、1mmの症例に対してはStage法が推奨されます

 


9.Immediate Implant

 最近、即時インプラントは患者さいどのニーズに伴い、多くの研究者 (Buser,Becker等) の研究成果で、臨床に

とりいれられてきた。従来の方法では、抜歯後の骨の自然再生(抜歯窩の治癒)を待時して、6〜12ヶ月の期間

を必要とし、その後インプラントを施術するため、さらに3〜6ヶ月をおいて完治となるのが通常である。又、その

長い期間を生理的骨再生を期待しても、必ずしもインプラント施術に対応する骨再生ができない時もあるのが

現実である。現在では、GBRの急速な進歩の結果、骨造成の自由性が得られると同時に、インプラント体の

改良等で、この方法は予知性のある術式であると思われる。この施術は、一本の歯を抜歯したら、すぐに次の

新しい歯(インプラント)に置き換えて、元の状態に回復することでき、とりもなおさず、将来において、ブリッジワーク、

デンチャーワークが不必要となるだろうと思われる。そしてその結果、咀嚼機能の回復と発音、審美的問題等を

 


10..あなたの知りたいインプラントのお話

 近年、スウェーデンの科学者ペルイングヴァールブローネマルク博士は、純チタンが骨の組織と結合する 

事実を発見し、この現象を『オッセオインテグレーション』と名づけました。当時の医学界の常識では、金属と骨

が結合するなどとて考えられなっかたことです。けれどもチタンは生体組織において異物とみなされず、受け入

れられる性質を持ったいたのです。そこで、ブローネマルク博士はこれを人工歯根(インプラント)に利用する方

法を開発しました。軽くて丈夫な純チタンの歯根が骨と結合し、生まれながらの歯根と同様に歯冠を支えるシス

テムを完成しました。『ブローネマルクシステム』と名ずけられたこ治療法、以来、世界中の数多くの人々の悩み

を解消してきました。現在、この優れた技術は歯の治療だけでなく、関節、顎顔面など体の多の部分への応用

に向けても、精力的に研究が進められています。ブローネマルク博士の研究から生まれたインプラントは、人類

により健やかな未来をもたらす先進のテクノロジーです。

解決してくれる。

 


11.抜歯窩に対するAugmentation

 最近、少数はの欠損に対するインプラントの治療が増えてきており、抜歯後の自然治癒を待時することによって

、一般的に9ヶ月から12ヶ月後にはインプラントフィクスチャーの埋入が可能になる。しかしながら抜歯という治療

行為にはどうしても生理学的骨吸収があり、骨頂、骨幅の減少に伴い、インプラント埋入には骨量が不足すること

がある。また患者は抜歯後早期にインプラントを入れたいというニーズがあり、特に前歯においては歯肉の審美形

態の獲得のためにも骨再生が必要である。歯槽骨の欠損は歯周疾患や外科処置後の合併症として起こることが

ある。骨補填材を使用するためには骨構造や骨機能のサポートの役割を知ることが重要である。

 


12.生体吸収性セラミックスの展望について

 インプラント治療において骨補填時の骨再生のコントロール大変難しいものがあり、今までに種々のグラフト材が

使用され骨再生がお行なわれています。勿論、自家骨は最高のグラフト材といわれていますが、健康組織の創傷

はできればしたくないものである。多家骨においては GSEHIVVH の感染の危険性がある。そこで生体吸収性

セラミックスの有用性に述べてみたい。生体吸収性セラミックスには生体不活性材料 (Bionert)、生体活性材料 

(Bioactive)、生体吸収性材料 (Bioresorbable) がある。生体吸収性材料 (Bioresorbable) としてβ‐燐酸三カルシウム

(β‐TCP3CaO.P2O5)があり、商品名 Osferion としてオリンパスから発売されている。これらには骨伝導性と骨誘

導性があり現在臨床に使用されている。何か単独使用では心もとない。骨再生因子がほしい。最近、大正製薬

から人工骨ペースト、『Biopex』 が発売された。α‐TCPが主成分で粉と液を混ぜると10分で固まり、1週間で海面

3倍の圧縮強度が得られ、母床骨と生理学的に接着するという優れものが現われた。2年後には骨に置換す

るという。今回はこの『Biopex』 の紹介とその臨床応用所見を述べてみたい。

 


 13.サイナスリフトにおける歯槽頂アプローチ(ソケットリフト)の一改良法 
 
第33回日本口腔インプラント学会で発表(2003年7月19日)

 1970年代に、Dr.TatumはColdwell-Lucの上顎洞炎の根治手術を基にSinus Augmentation Proceduresを提唱し、歯槽骨頂から

アプローチするいわゆるソケットリフトと側壁からアプローチするサイナスリフトを発表しました。その後、1994年にDr.Summersが

『サマーズのオステオトームキット』を考案作製し、ドリルを使用しない新しいテクニックを発表しました。現在、インプラント治療の

適応拡大のため、骨造成法が多数研究され報告されていおりますが、その中でも上顎骨における骨造成のためにソケットリフトや

サイナスリフト等が選択され、上顎骨の対する臨床応用が拡大されつつあります。側方壁のサイナスリフトは外科処置時のリスク

が大きく、専門病院、大学病院で行なっているのが現状で、われわれ、一般開業医にはなかなか受け入れがたいものです。

上顎骨の骨造成法の定義においては、骨頂から上顎洞底までの距離が1〜3mmの時は側壁からのサイナスリフトが適応され、

骨頂から上顎洞底までの距離が6〜8mmの時はソケットリフトが推奨されています。そこで、我々はソケットリフトの応用拡大を

求めて、上顎洞底までの距離が2〜5mmの症例に歯槽骨頂からアプローチするテクニックを改良考案しました。

(但し、1mmの症例に対してはStage法が推奨されます。)