インプラント英語論文の邦訳
以下にサイナスリフト、オステオトーム関連、その他の英語論文の邦訳(要約)をしてあります。全文をご覧になるには表題をクリックしてください。
 
 
Graftimg of the Maxillary Sinus Floor with Autogeneous Marrow and Bone
Boyne & James 1980
 
上顎の歯槽厚径を増加することによって固定性の補綴物が適応される。そのままの状態では骨膜下インプラントとブレードインプラントが適応される。外科的に骨補填材を使って骨を造成した結果、良好なる補綴物を装着することができる。この論文は上顎洞底の骨造成のため退化的骨補填材を使用し、臨床応用の可否を検証した。
 
Site Development in the Posterior Maxilla Using Osteocompression and
Apical Alveolar Displacement
Michael Toffler 2001   
                                                                                                上顎骨のインプラントの埋入は歯槽骨の高径が短く、そして骨質が良くないため難しい症例である。その方法としてはOsteotomeを使用して骨の改善をはかりインプラントを埋入するか複数本のインプラントを埋入するかである。臨床的適応症とその限界については関連論文で生物学的根拠から証明されている。著者はOsteotomeを使用した長い経験からシンプル化したStaged ApproachのSinus Elevation の手順を紹介します。Sinus Elevationは萎縮した上顎骨に対しての治療法として最適であるが、現在側方からアプローチするSinus Elevation と比較する組織的、臨床的研究はない。
 
Sinus Lift Grafts and Endosseous Implants Treatment of the Atrophic Posterior Maxilla
Smiler,Johnson,Misch,Rosenlicht,Tatum,Wagner 1992
 
この治療が大丈夫なのですか?という質問が萎縮した上顎臼歯部に行うサイナスリフトグラフト法についてあった。以下の質問である。
1.上顎洞に対する外科的なアプローチどのようなものか?
2.グラフトに用いる材料は何ですか?
3.同時にインプラントを埋入する基準は何ですか?
4.この治療の問題性は何ですか?
5.インプラントはグラフト材の中に埋入するのですか?
口腔内疾患は歯牙を破壊し、喪失させ歯科補綴物をサポートする骨を破壊してしまう。薄い歯槽骨では表面フラットだったり、デコボコだったりして、口腔前庭が狭くなったりしている。サイナスの肥大化と薄い歯槽骨は歯科医を困惑させる。局部義歯と総義歯の維持のため骨と残存歯牙を必要とする。歯槽骨がない時は歯肉移植、結節の整形、口腔前庭を拡張したりする。また骨造成法も行われる。この方法はドナーサイトも必要なく、手術時間も短く、疼痛もない。失敗が少ない。
 
A new conception maxillary implant Surgery : The Osteotome Technique1
R.B.Summers 1994
 
この論文では骨が柔らかく骨内インプラントがドリル法では不可能な症例に対して行われる方法を紹介します。そして骨質の違いや上顎洞の解剖について述べます。ドリルを使用しない上顎骨への新しい治療法である。オステオトームを使用する目的は二つある。一つは上顎洞底の挙上、もう一つは歯槽骨の拡大である。オステオトームで如何に骨組織を保存するか、如何に骨を圧縮するかが問題である。この初期の研究ではオステオトームを使って数種のプレスフィットインプラントを埋入して良い成績を残している。このオステオトームテクニックを用いて柔らかい骨に処置をすることはドリル法よりも優れた特徴を持っている。
 
The Ridge Expansion Osteotomy Procedure : The Osteotome Technique 2
R.B.Summers 1994
 
手用の器械を使用して骨切りをして上顎骨骨にインプラントを埋入する方法を1994年にCompendiumで発表した。この新しい治療法をオステオトームテクニックと名付けた。前の論文で、ドリル法ではあまりにも骨薄くてできない症例に使うことに意味があると述べました。一般臨床家がルーチンとして臨床に取り入れられるように、骨幅を拡大する『骨の拡大術』、即ちリッジエクスパンションオステオトミー(REO)を紹介します。この論文はREOについて詳しく述べます。そして臨床例は前歯部、臼歯部で、インプラントの角度、審美的なものを考慮して行われた。
 
Less Invasive Methods of Elevating the Sinus Floor : The Osteotome Technique 3
R.B.Summers 1995
 
1994年2月と4月にオステオトームテクニックについての二つの論文を発表した。最初の論文はオステオトームを使ってサイナス底をリフトする治療で、オステオトームサイナスエレベーション(OSFE)と称した。この論文はOSFEの詳細とその症例を含めて紹介した。OSFEにさらに骨を補充して行うバージョンがあり、この方法ではより長いインプラントを歯槽厚径のない患者に使用することができる。
 
Furute Site Development :The Osteotome Technique Part 4
R.B.Summers 1994
 
以前の論文はコペンデジューム(1994年の2月、1994年の4月そして1994年の6月)でオステオトームを使用して上顎にインプラントを埋入する方法を発表した。オステオトーム療法は柔らかい上顎骨を圧縮したり、幅径が無い時は押し広げたり(REO)、上顎洞を挙上したり(OSFE)、さらに骨を填入して(BAOSFE)インプラントを埋入します。今回の論文は歯槽骨厚径がなくインプラントの初期固定が得られない時にオステオトームで上顎洞内に骨を再生した後に行う方法である。さらに、付け加えると大きめのオステオトームを使って薄い上顎洞底部を上方に押し上げることである。これをFuture Site Development(FSD)療法といっている。従来の上顎洞挙上療法と比較します。歯周外科と伴うFSD、他の骨再生と伴うFSD、抜歯と伴うFSD等である。FSD療法はステージ法でインプラントを埋入するには良い方法あると思う。
 
Labyrinthine Concussion and positional Vertigo after Osteotome Site Preparation
Flanagan D. June 2004
 
最近、骨質の不良な症例や上顎洞底の挙上術にオステオトームを使用する機会が多くなってきた。しばしばマレットを使用しそれも強い力で行われている。この力は内耳の震盪を起こさせ平行感覚を消失させる。内耳は側頭骨の錐体部に包まれていて骨と膜で構成されている。内耳前庭と副環状管は内耳の骨で2区画に分けられ、内耳は髪のような受容体を有し平行感覚や位置の情報を小脳に伝える。副環状管の中の内リンパと呼ばれる液のダイナミックな波動や内耳前庭の中の平衡石と呼ばれるカルシュウム塩が関係している。内耳震盪は前庭の平衡石の移動が原因で内リンパの中の浮遊物質の混乱がめまいを生じさせる。吐き気は部屋の乾燥が関係している。しばしば軽い精神的外傷として報告されている。
 
Endoscopic Evaluation of the Bone-add Osteotome Sinus Floor Elevation Procedure
Borengo M., Sivolella S., Majzoub Z., Cordioli G. March 2004
 
上顎臼歯部のインプラント埋入は上顎洞への骨の高さが欠落して時々困難に遭遇する。これを回避すべく、一つの治療法がTatum (1984) とSummers (1994) によって考案された。その治療法とはオステオトームの径を段階的に使用し、歯槽頂からシュナイダー膜を挙上して行う。Summersの改良法では先端がコーンケーブ型のオステオトームを使用し骨補填材を移植しながらシュナイダー膜を挙上します。オステオトームテクニックは側方からのアプローチの様な骨の高さを獲得できないが、一般的に種々のインプラントシステムで得られた様な良好な結果を得ている。この研究の目的は内視鏡下にヒトに対して一回法のBADOFE治療を行いその方法を検証することにある。
 
Transplantation of a Preosseointegrated Implant From the Mental Area to a Maxillary Sinus Graft
Richard J.Lazzara,DMD,MscD
 
上顎洞への骨移植は上顎欠損部に固定性の補綴物を入れることが可能である。標準的治療法としては上顎洞の骨再生手技や骨補填材の骨熟成期間やインプラントの埋入が必要であるが、補綴物をサポートするには骨結合が前提となる。骨付きインプラントの移植は2回法が望ましい。その特徴としてトータル的な治療期間の短縮、より予知性のある結果、骨質と骨形の改善そしてインプラントの周囲の固定が望める。
 
Histologic Evaluation of Sinus Elevation Procedure:
A Clinical Report 1996
 
上顎洞挙上術に用いられる人工骨補填材の組織学的な知見はインプラントの周囲に骨質、骨量ともに大切な骨を提供することを指示するものである。このケースレポートは同じ患者の上顎洞への人工補填材の治癒過程を4、8、12、20ヵ月後に観察を試みた。他家骨(80%)と自家骨(20%)の混合骨補填材を使用して上顎洞挙上術を行い、12 から20 ヵ月にわたってトレフィンバーで骨を採取して得られた組織の所見では骨の再生が観察された。
 
Implant Site Preparation With Osteotomes : Principles And Clinical Applicatio
Andre P.Saadoun 1996
 
インプラント治療による口腔機能の回復は一般的になり、それは予知性のある治療方法である。伝統的にドリル法は円筒形(歯根型)のインプラントを埋入する時に使用されるが、この療法は骨の削去を伴う。この論文はインプラントサイトを形成する新しい方法を紹介します。オステオトーム法である。それは骨の保存、骨の拡大、骨の圧縮を行う。その適応症、特徴、臨床テクニックを述べます。この論文の目的は新しい理論とオステオトームの臨床応用テクニックを習熟することにある。
 
Tissue-Engineered Bone for Maxillary Sinus Augmentation
Schimming R. Schmelzeisen R. June 2004
 
頭蓋顎顔面領域において自家骨,他家骨、人工骨が使用されているがそのすべてに欠点がる。そのために新しい材料が模索されている。培養皮膚、粘膜が頭や首に移植されている。今日まで骨膜由来の組織工学培養骨を使って上顎臼歯部欠損に移植造成した研究報告はない。種々の動物実験に基づいて、上顎洞底挙上術の有効な臨床テクニックをこの研究で試みた。