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口腔筋機能療法(MFT)

舌の位置が正しくなかったり、鼻で呼吸ができていなかったりすると、歯並びや噛み合わせに影響します。
口腔筋機能療法(MFT)というのは、矯正治療を円滑に進め、舌や唇、頬などのお口のまわりの筋肉を強化し、正しく機能させることを目的とする療法です。


あなたの舌、正しい位置にありますか?

普段、歩いているときやテレビを見ているとき、電車やバスに乗っているときなど、舌の先はどこにありますか?

「舌に正しい位置なんてあるの?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、舌には正しい位置というのがあるんです。
kyousei


まずは、自分の舌の位置を確認しましょう。

  • 1上あごの裏にくっついている
  • 2上の前歯の裏にさわっている
  • 3上と下の前歯の間で咬んでいる
  • 4下の前歯の上にのっている
  • 5唇の裏をさわっている

さて、どれだったでしょうか?

正解は「1、上あごの裏にくっついている」が正しい舌の位置です。
2から5を選んだ人は、いわゆる癖、「舌癖(ぜつへき)」があります。

舌癖(ぜつへき)とは?


舌癖(ぜつへき)とは、舌を正しい位置ではなく、下のほうに置いていたり、前のほうに置いて歯を後ろから押したりする癖のことをいいます。

舌癖がある人は、飲み込むときに舌に強い力が加わって、歯が前に押し出されます。 そのとき唇や頬の筋肉が弱いと外側から歯を支えることができません。その結果、「出っ歯」になったり、「すきっ歯」になったりして、上と下の歯のかみ合わせが悪くなります。

特に、鼻から呼吸がしにくい方など、常に口が開いている場合は要注意です。また、発音もしにくくなることがあり、特にサ行、タ行、ナ行、ラ行が舌たらずな発音になります。

舌癖になりやすい人は?


指しゃぶりのピークは1歳半~2歳ころです。この時期は発達段階において、自然な行為ですが、その後もやめられずに長く続くと、上下の歯の間に隙間ができ、舌癖が起こりやすくなります。また、いつも口を開けている人は口呼吸になり、空気の通路を作るために舌を上げない習慣がついてしまいます。鼻やのどの病気がある方は注意が必要です。

舌は姿勢とも関係があり、猫背や前かがみだと舌は重力で下前方へ下がってしまうので気をつけましょう。

舌そのものに問題がある場合もあります。もともと舌の下あるヒダ(舌小帯)が短いと、人は舌を上に上げられません。ヒダ(舌小帯)が短い人は、歯科で手術して長くすることができます。



子どもの口腔筋機能療法(MFT)

お子さまの舌癖(ぜつへき)を放置すると、「受け口」や「出っ歯」などの不正咬合になる可能性が高くなります。

口腔筋機能療法(MFT)を受け、お口のまわりの筋肉が正しく機能するようにしましょう。

まずは、お子さまの状態をチェックします。
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1、口をポカーンと開けていることはありませんか?

  • 1いつも開けている
  • 2ときどき開けている
  • 3ほとんど開けていない

2、舌は普段どの位置に置いていますか?

  • 1上あごの裏にくっついている
  • 2上の前歯の裏にさわっている
  • 3上と下の前歯の間で咬んでいる
  • 4下の前歯の上にのっている
  • 5唇の裏をさわっている

3、食事の際、どのような食べ方をしていますか?

  • 1口を開けて食べている
  • 2よくかまないで飲み込んでいる
  • 3食べこぼしが多い
  • 4硬い食べ物をいやがる
  • 5食べるのが早い
  • 6食べるのが遅い
  • 7一度にたくさんほおばる
  • 8水やお茶などの水分を多くとる
  • 9必要以上に頬や口に力が入っている
  • 10飲み込むときに舌が前に突き出ている
「1、口をポカーンと開けていることはありませんか?」という質問に「いつも開けている」「ときどき開けている」と答えた方。口が開いている状態が多い場合は、口呼吸になってしまっている可能性があります。 舌の正しい位置は、①上あごの裏にくっついている状態です。
「3、お食事の際どの様な食べ方をしていますか?」という質問に対し、1つでも当てはまる場合は舌が上手に使えていず、正しくかむこと、飲み込むことができていない可能性があります。

歯並びは一生の問題です。お子さまの状態をチェックし、気になる点があれば一度歯科医院を受診することをおすすめします。
口腔筋機能療法(MFT)は、「受け口」や「出っ歯」などの不正咬合になる可能性のある舌癖(ぜつへき)の改善や予防をします。

口呼吸になっていませんか?


「うちの子、いつも口が開いている」、「気がつくと口が開いてしまう」というように、口が開いている状態が多い場合は、口呼吸になってしまっている可能性があります。

口呼吸のひとの特徴は、唇がガサガサだったり、赤唇といって内側の粘膜が外気にさらされる外面までめくれて唇が赤く見えたりします。

口呼吸にはいろいろな弊害があり、まずひとつは唾液の量が減って虫歯になりやすくなるということが挙げられます。また、常に口が開いた状態なので舌を喉の奥に引き込む筋力を鍛えることができず、舌が前歯を押してしまい、歯並びが悪くなる原因になったり、前歯が伸びるのを妨げたりして、あごの形を変形させてしまうことがあります。

さらに、口呼吸のデメリットはお口まわりだけの問題にとどまりません。体全体へ悪影響を及ぼします。なぜなら、鼻呼吸だと鼻毛や線毛といった防御機構がフィルターの働きをし、アレルギーの原因となる物質や風邪のばい菌、インフルエンザのウイルスなどを除去してくれますが、口呼吸だとそうした物質がそのまま肺に入ってしまうからです。

歯並びやかみ合わせだけでなく体全体の健康のためにも、鼻呼吸ができるように口腔筋機能療法(MFT)でお口まわりの筋力を強化し、正しく機能させましょう。

子どもの場合は、口唇閉鎖テープを使い、口をふさいだ状態で問題なくすごせるとよいでしょう。最初は数秒程度で息苦しくなってしまっても、練習して少しずつ時間を長くしていきましょう。また、ガムトレーニングも有効です。口を閉じてくちゃくちゃと音をたてないようにガムを咬みましょう。ガムトレーニングは咬合力も鍛えられので、しっかりかんで咬む力もつけましょう。しかし、慢性鼻炎などで全く鼻が通らない方は、まずは耳鼻科に相談されるというでしょう。



大人の口腔筋機能療法(MFT)

口腔筋機能療法(MFT)は、子どもだけではなく、大人にも効果があります。

ただし、成長過程にある子どもと違い、口腔筋機能療法(MFT)だけで歯並びを改善するのはむずかしくなります。大人はすでに、骨がしっかりと固くなっていることや年齢的に適応能力が低くなっているからです。大人の場合は、矯正装置による矯正と口腔筋機能療法(MFT)によるお口まわりの機能の改善とを合わせて行います。
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口腔筋機能療法(MFT)の進めかた


3週間~ひと月に1度程度の間隔でご来院いただき、トレーニングを行います。1回のトレーニングは15分程度です。
普段の習慣はなかなかとれないものですが、トレーニングをコツコツ続ければ改善していきます。
歯科医院でのトレーニングだけで改善することはありません。ご家庭でのトレーニングも大切です。



舌の筋力トレーニング(MFT)

口腔筋機能療法(MFT)の代表的なごレーニングをいくつかご紹介します。これら以外にもさまざまなトレーニングがあり、患者様の状態に応じてプログラムを作成します。

お口まわりの筋肉を鍛えることは歯並びだけでなく、アンチエイジングとしても注目されています。まずは、あいうべ体操から、やってみましょう。
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あいうべ体操(声は出しても出さなくてもかまいません)

1日30回 「あ」あーと口を大きく開けましょう 「い」いーと口を横に大きく広げましょう 「う」うーと口を出来るだけすぼめましょう 「べ」べーと舌をアッカンベーと大きく下に伸ばしましょう

スポットポジション(正しい舌の位置を覚える)

スポットポジションとは、舌の先をつけておく位置のこと。鼻で呼吸している時やものを飲み込む時などにスポットポジションに舌先があるよう、正しい舌の位置を覚えるようにします。 スポットポジションは、上の前歯の後ろのプクッとしたふくらみのすぐ後ろです。触る際、舌の先を丸めないのがポイントです。


バイトホップ(噛む力と舌を持ち上げる力を強くする)

舌全体を上あごに吸い上げて奥歯をかみしめたあと、口を大きく開けて「ポン」と音を出します。舌の先はスポットポジションにつけ、舌の裏にあるヒダ(舌小帯)をできるだけ伸ばすようにします。

baito

バイトホップ

hop

舌をあげているけれど、力が足りないバイトホップ

ドラッグバック

上あごに舌をすいつけたまま、舌を奥にずらします。

drag

ドラックバック終わり

スラープスワロー(正しい飲み込み方を覚える)

舌を上あごに吸い上げストローをかみながら、口の横からスプレーで水を入れて吸い込んで飲みます。舌先はスポットポジションを意識し、奥歯は噛んだ状態で水を飲み込みます。



おうちでできるお口のトレーニング(MFT)

お口のトレーニングは、毎日、地道に続けることがポイントです。道具を使わず、自宅でも簡単にできるトレーニングをご紹介します。
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ファットタング・スキニータング(舌の形を変える)

舌を平らにしたり、とがらせたりします。

リップトレーサー(唇をなぞる)

口を開けて、舌の先でゆっくりと上唇をなぞります。

ガーグルストップ(ガラガラうがい)

上を向いて口を大きく開け、ガラガラうがいをして止めます。